東北地酒横丁
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2006.02.20(mon)

元旦恒例!!ひとり小(ちい)旅―その2


 さて、電車は走り続ける。ところで、俺は長野新幹線で長野方面に向かうのは初めてだ。いつも小旅では、長野方面から東京方面へ向かうルートが多く、しかも決まって夜のため、景色を楽しむこともないのだ。この路線も、すばらしい山々を眺めることができるな。

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11時12分。上田到着。まずは目的地へ。ゆっくりいそいで・・・。ヨシ!(なぜ、元気になったのか?)乗り換え時刻まで上田駅周辺の探検といくか。
 まずは改札を出る前に売店のチェックだ。おっ、カップ酒はともかく、ビールは「よなよなエール」だぞ。こいつはうまいぞぉ〜。俺の好きな「バス(バス・ペールエール)」をもっとシャープにした感じで、ペールエールにある、フルーティというか、オレンジの皮のような香りも一段と高く感じられて、なかなかどうして、日本のすばらしい地ビールのひとつなのだ。しかし、ほかの売店でも買えるだろうと、ここはひとまず改札を出た。(おっと、ご報告。ここで買っておくべきだった)。見回すと、駅中のあちらこちらに真田六文銭の印があり、果ては、トイレの汚物入れにまでついていたのには絶句した。

 まあ、そんなことより駅の外へと。何やら音が聞こえるぞ。気にはなったが、駅を背にして、酒という文字につられて左側のローソンへ。迷うことなく、お酒コーナーへ直行。

おおっ!お前はなぜ、こんなところにいるのだっ!
たしか3年前の松本駅のホーム売店で会ったとき以来だな。
「大雪渓」じゃないか。
なんか、あのときと少し様子が変ったな。
立派になったな。
あのときはガラスのカップに白一色で「大雪渓」とだけ書かれていたのがいまじゃ、水色と二色だ。しかも「蔵出しカップ」なんて文字までつけてもらって・・・。
俺もあれから、お前のことをいろいろと調べたんだぜ。
お前は麹米が美山錦59パーセントだってこと。
ちなみに掛米は、しらかば錦で65パーセントだろう。
酵母は、協会701号だってな。7号酵母は信州生まれ(真澄の蔵だったかな)だから、その流れを汲む701号を使っているのか。
それからお前はJR東日本の駅では、松本駅のみの販売らしいな。
それが上田のコンビニでも売られているなんて、思ってもいなかったぞ。
一番驚いたのは、お前が普通酒だってことかな。
なのに、なぜ、お前はうまいんだ!うますぎるぞ!


と、まあ、心の中で俺は話しかけていたが、ふと見れば店員の冷ややかな視線が・・・・はっと我に返り「大雪渓」と、その横にあった「真澄パールライトカップ(普通酒・プラカップ)」を買って、逃げるように店を出た。

 外は、さっきよりも賑やかな音がしていた。どうやら向こう側のイトーヨーカドーの方から聞こえてくるようだ。迷わず俺もヨーカドーへ向かった。そこでは笛や太鼓の演奏にのせ、餅を振舞っていた。
 餅は、きな粉と、おろしの2種類。俺はおろし餅を遠慮なくもらって、なんとなく正月気分を味わった。さて餅も食ったことだし、ヨーカドーの店内でも探検に行くかと、中へ入ろうとしたとき、正月の縁起物だと渡されたものがあったので、そのままもらって中へ入った。中身は後で、ホームで見ることにしよう。
 
 どれ、酒売り場はどこだ。あった、あった。まずはビール売り場か・・・。おっと!すごいぞ!アンカースペシャルエールじゃないか!ここ3、4年は飲んでないぜ。このスペシャルエールは毎年クリスマス用ビールとして、カリフォルニアのアンカー社(スチームビールで有名)が醸造して、世界に送りだしているのだ。仙台ではほとんど見かけないが、4年くらい前に一度、南光台のある酒屋で見つけたことがあるが、現在は置いていない。
 それから何か珍しいビールはないかと目を移せば、あったよ〜。アサヒ、サッポロのビールだ。王冠のところが、正月用に「祝」という文字が入っているのだ。う〜ん、この3本はいずれもビンビールだし、カップ酒よりも重く、デカイしなあ。持って歩くとなると、かなりの荷物になるだろう。ということで、パス!
 さっ、カップ酒。カップ酒。ありました。まずは木曾の「七笑」飯田の「喜久水」佐久の「千曲錦」諏訪の「真澄」はローソンにもあったやつ。それから土地はわからんが、「白樺の里本醸造(このなかでは唯一の本醸造酒)」。そしてまたまた佐久の「御園竹宿場」上田の「福無量」だ。これらのなかから、俺はやはり地元ということで「福無量」を買ってみた。さっきの2本とこれで、計3本を上田での酒とする。


さて酒も買ったことだし、もう一度駅へ戻って土産でも買うかな。実は上田で買いたいものがあって、それは「みすづ飴」といって、名も美しい信州銘菓なのだ。4×2センチほどの一口サイズ。味はリンゴ、アンズ、ブドウ、モモ、三宝柑(さんぽうかん)、ウメの6種。水飴とゼリーの中間ぐらいの食感が印象的なのである!これを仙台駅2Fのキリンシティの店員さんたちの土産に買ったのだ。                            
                           つづく。

 
Profeel
利酒師奥州屋さんのお話を連載します。 利酒とは酒の香り、味、出来を利きわけること。蔵元に通い酒造りのお話を聞き、お酒の声を聞くこと。お客様の御注文に合ったお酒を選ぶこと。利酒師はキキ手であり、キキ耳をもっていなければなりません。
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●‘07年の小旅

◆ふるさとの酒
●その1-花泉 磐乃井 純米吟醸
●その2―盛岡への小旅

●その3-宮古へ
●その4-じゃじゃ麺といえば!盛岡の旅だぁ!
●その5-端麗とコクがうまく調和した“関山・純米吟醸”
●その6ー南部美人・特別純米酒
●その7ー廣喜 活性生原酒 純米にごり南部初雪生原酒
●その8-“浜娘・吟醸酒”
●その9-水沢「くくり雛」の季節
●その10-桜の季節―大館→弘前への小旅
●その11-秋田美人かラーメンか
最終回
 わたくし、本日も未熟者です


◆元旦恒例!!ひとり小(ちい)旅

●その1
●その2
●その3
●その4
●その5

◆奥州屋お江戸にのぼる
 カップ酒探検!

●その1
 塩釜編

●その2
 花のお江戸の夜はレモンハートで

●その3〈最終編〉
 ああ、波乱万丈のワンカップ探検!
 おっと地震だあっ



◆こんな注文!有り?

●クリスマス料理に合う日本酒ってありますか。
●いろいろなお酒があって、どんなお酒を飲んだらよいか、わかりません。
●ワンカップ片手に利酒師は行く
●こんな季節にスキッと飲む日本酒ってありますか?
●暑気払いに手軽で楽しいお料理とお酒ってありますか。
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