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まずは駅裏から行ってみるか。駅裏という言い方をするが決して差別的意味で使っている訳ではない。まず、目にはいってきたのが、シェークスピア美術館という看板(?)だが、時間の都合上先へ進むことにする。と、何やら立派な門が見えてきた。“懐古園”という文字が見てとれる。 ![]() この場所は「酔月城」とも呼ばれた、小諸城址で、城下町より低い全国的にも珍しい“穴城”なのである。元旦でもあり拝観はできないようであった。 登山口のあった駅前へと戻り、商店街に沿って歩いていると、まるで昭和の町にタイムトリップしたかのようだ。 ![]()
ちなみに写真に写っている“千曲錦”はここ数年飲んでいないが、いい酒である。さて、残り時間もわずか。そろそろ昼飯を喰わねばと辺りを見回すと、“新そば”の幟が目に入ったので近づいてみる。手打ちとも書いてあり、おっと思う。一瞬、俺の妖怪アンテナが2本立ったような気がした。(何ンだそれ!) 店の中はほどほどに混んでいた。俺はざる蕎麦を頼み待つことしばし。その蕎麦だが、太さは中細といったところで、山形は庄司屋のそばをいくぶん細くしたような感じか。(ローカルなお話で申し訳ない) が、つゆが少ない!。そば猪口に半分あるか、ってくらい。本当にこれだけなのだ。俺は江戸っ子じゃねぇ〜ぞ。それから、普通はタイミングよくそば湯が登場するのだが最後まで出てくることはなかった。他のテーブルにはあるようだが_。こちらから声をかければよいのだろうが、まあいっか。そろそろ時間なので店を出ることに。 いよいよ小海線へ。 電車に乗る前に緑茶をひとつ。『アケマシテオメデトウゴザイマス』と電子音で自動販売機に今年最初の新年の挨拶を言われた。13時48分、小諸出発。 電車は2輛、俺は空いている2輛目に乗る。この電車は途中切り離されるとの車内アナウンスに気づき、あわてて1輛目に移動、なんとか席を確保した。しかも1対1の対面シートだった。うまく行けば小淵沢付近で富士山が見えるはずだ。14時。 話は前後するが、最初に登場したカップ酒(真澄など)の写真は、この電車の中で撮影したもの。向いの人は目を閉じているが、こんな写真を撮っている俺を変なやつと思っているだろうか?。 14時16分、中込着。ここで電車は1車輌に。地元の人はここでおりる人が多く、初詣で帰りか手には破魔矢を持っていた。14時20分、ここで真澄をやる。「カップの内側になるほどザ・信州が、かくされています」とあり、蓋の裏側に書いてあったが_。何やら大手メーカーがよくやるラベルの裏が写真になっているオマケのようなものらしく、カップの内側に長野県の主要都市の標高ベストテン!みたいな豆知識がプリントされていたのだった。そういえばこの小海線は、JR最高(標高)駅を持っている線路として、鉄道ファンからはよく知られていたんだったと思い出した。 しかぁ〜し!俺のような酔っ払いの頭ではせっかくの豆知識も身につくわけがないのだ。例えば『ミス長野』とか『小諸小町』とかきれいなおねえさんの写真で、視覚から入っていくほうが俺の頭には優しいのだ。 14時38分、海瀬駅を出たあたりから乗客が少なくなってきて、外の景色もローカル線的になってきた。14時50分、そろそろ小海だ。 電車はだんだんと高原へ登って行くような趣きで、カップ酒をもう一つ空けるかどうか迷ったが、小淵沢までもう少し時間がありそうなので上田の福無量をやることにする。“うまい!”この手のカップ酒の中ではダントツのうまさだ。さっきヨーカドーで見た酒は大体がこの手のカップを使っていて、価格は安いが、どうもイマイチ、ピンと来るものが少ないのだ。いやいや、まずいと言っているのではなく、俺にはどうも_。ところがこれはなかなかどうして“うまい”ぞ、やるな福無量!。
15時20分、やけに足元がスースーと寒いと思ったら次は野辺山だった。電車も登るのが大変そうだし、俺の酔いもかなりピークに達してきたぞ。(さあ、この酔いが後からとんでもない悲劇を引き起こそうとは_)。
野辺山駅。ちなみに標高は1.345m67だ。15時38分、田舎者ゆえ清里駅の看板に見とれていたら、さっき乗り込んできた人が持っていた酒に気づき、見てみると、北杜は白州の“七賢”だった。ということは、すでに山梨に入っているのか。すると何やら左手車窓から見覚えのある山が。 「富士山だぁ〜!」
こんなに早く拝めるとはラッキーだな。 写真では確認しずらいと思うが山頂には雪がほとんど見られないのだ。おっ、 下のほうで何やら動いたぞ。馬?鹿?(馬鹿じゃないぞ)ニホンカモシカだっ! しかも二頭いる。以前、雪の仙山線奥新川付近で目撃した時は、毛が白っぽかったが今回のは雪がないせいか、茶っぽいなぁ。もしかするとこいつらは保護色を使うのか_?。恐るべしニホンカモシカ! などど浮かれている間に、乗り換えの小淵沢駅に着く。ホームに降りると富士山が別の角度で見えていたので、これまたカメラのシャッターを切り、ケースに仕舞い、次の電車「あずさ26号」に乗り込もうとした時だった。 ゴツ!ゴロゴロ! 「あ〜、俺の愛機 MEGUMI3号が〜!」 冷たいホームの上に落下したのだった。 ちなみに写真は元気な頃のMEGUMI3号。
なぜ3号なのか俺もわからんが、俺にとって3番目の女神ということかな。 いやいや大切な彼女を落としてしまい、もう旅だのカップ酒だのと浮かれている場合ではない。完全に壊れてしまったのだ。 気分はだんだんと落ち込んで行く。 もう、飲まずにはいられない。 え〜い酒だ、酒だぁ〜。 もっと強い酒を誰か俺に〜〜!!。 ハイッ!。
おっ、サンキュー。 って、俺が持ってきたんだろう(そうでした)。 つづく ゴールはもうすぐ。すみませんがもう少しおつきあい下さい。 奥州屋 |
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