東北地酒横丁
| HOME | MAIL |
 
2006.06.14(wed)

元旦恒例!!ひとり小(ちい)旅―その5


小旅の終わりとカップ酒の楽しみ


 さて旅の途中ではあるが、前回のコラム中、愛しの「MEGAMI(めがみ)3号」が「MEGUMI(めぐみ)13号」となっていたようだが、メガミが正しいのである。

 17時。かなり落ち込むもあと1時間ほどで新宿だ。おっ、何やらメールが来たぞ。同志の湯沢氏からの函館路面電車のフォト付きメールだった。この彼こそが昨年の「小たび」に半ば強引に同行し、俺の楽しみを奪った張本人なのである。今年は俺の立てたプランで仙台―函館日帰りの旅を楽しんでもらうことで同行されずにすんだのだ。
 ところで俺は、本当に酔ったときは、わりとヘマをやらかす。先日は、腕時計を落とした。
 あっ、この「小たび」の前にもカップ酒の原稿を書き上げていたのだが、酔って帰宅途中、どうしてもガマンできず、工事現場で用をたしてそのまま置いてきてしまったりもした。(あはは・・・)あれ、あずさ26号には屑物入れが置いてあるんだ。スゴ〜い。窓の外はすっかり夜で、もう何も見えないし、これといってレポートすることもないので、手元に残っている写真で、少しだけ2005年を振り返ってみるか。
 10月某日。山形の十字屋地階酒売り場で見つけたもの。
「でわざくらCUP」「天領盃」「おふくかっぷ」「笹祝」「越の誉CUP」。
「でわざくら」以外は、みな新潟の酒である。この頃あちこちの酒売り場で新潟のカップ酒を見かけることが多くなった。酒に限らず、新潟の物産展も見かけることが多い。思うに、あの震災から1年。復興への応援の意味もあるのではないかと思った。ちなみに十字屋では「羽陽男山カップ」や「最上川カップ」も売られていた。
 同じく10月、我が仙台では「みやぎまるごとフェスティバル2005」が開催され、俺は恒例の宮城県清酒鑑評会に行ってみた。今回で7回目。だいたい140以上の酒が出品されていた。もちろん俺は全部利酒をし、コメントを記入するため約2時間を要した。もちろん利酒なので全て吐き出すわけだが、それでも多少の酔いはあるのだ。
11月に入る頃には、特にコンビニを中心として様々なカップ酒を見かけるようになった。しかも同じものがずっとあるというのではなく、定期的に入れ替わる。たとえばミニストップには「久比岐カップ」「麒麟カップ」「長春カップ(錦鯉の柄)」「吉乃川おけさカップ」「大洋盛カップ」があった。全て新潟の酒だ。


サンクスには「秋田まつりカップ(秋田・まんさくの花の日の丸醸造)」。「土佐鶴CUP(青)」。それから「千歳鶴(北天カップ)」「国士無双カップ」は北海道の酒だ。
セブンイレブンにはセブンイレブン限定の福島の「奥の松(本醸造辛口酒)」があり「吉乃川(おそらく本醸造か)」は定番になりつつあるようだ。
そして仙台駅1Fのワインブティック・ミディにも、かなりの新顔が並びはじめていた。昨年東武百貨店にもいた「秋鹿(バンビ純米吟醸酒/大阪)」特に気に入ったのは、130mlとやや小さめのユニークな「賀茂泉ひとくち銘醸蔵純米吟醸」だ。
(となりは飛良泉山廃本醸造・秋田)。
こまめにチェックすることで新しいカップ酒に出会えるようになったのも、この月あたりからだった。
また11月にはワインパーティに招待を受けたのだ。俺にワインパーティなんて柄じゃないって感じなんだが、一応俺も利酒師、日本酒以外の酒にも興味があるので、お言葉に甘えて青山在住の佐藤正道さんのお宅におじゃましたのだ。そこには俺が普段見たことも聞いたこともないワインや、聞いたことはあるが見たことがないワインがこれでもかぁ〜!というくらいに、次々と登場していた。一応なんとなく俺が覚えているワインをあげると、プロヴィダンス‘98’99、ブルーノパイアール、オーパスワン‘94、キュベヨシコなどなど。すみません、これしかおぼえてなくて。本当ご家族の心のこもったもてなしに、ただただ感謝の一夜だった。
さて19時40分。ここは大宮駅。上越新幹線送電線事故のため遅れるだと。では、大宮駅売店をチェックといくかな。しかし酒はもうたくさんなので、ご存じ、深川めしを買い込んで、いざ東北新幹線はやて27号へ。ところで俺の電車は30分ほどの遅れですんだが、最高で3時間の遅れだったらしい。
そうそう、さっきの話の続きだが12月を忘れるところだったぜ。12月、仙台の藤崎百貨店で催されたワールドリカーフェアにて、あの「愛宕の松」の「フラワーカップ(本醸造)」「ブラックカップ(特別純米酒)」に初めて会った。どっちも山田錦60パーセント精米なのだ。
それから「宮寒梅純米吟醸カップ(塩竃)」「勝山かむりカップ(特別純米酒・仙台)」にも、この頃仙台駅で出会ったのだ。「かむりカップ」のラベル裏には、あめのうずめのみことのストリップショーのくだりが英文でイラストをまじえてユーモラスに描かれていて楽しませてくれるのだ。さて、電車は無事一関に到着。
平泉までは姉の車にて向かう。ところがまだ少しは、気持ちがホームに佇んでいる。また近いうちに、どこか行ってみるかな。これにて今回の小旅はおしまい!
ほんとうにみなさん、6月なのに正月の話につきあってくださいましてありがとうございました。
                      利き酒師 奥州屋

 
Profeel
利酒師奥州屋さんのお話を連載します。 利酒とは酒の香り、味、出来を利きわけること。蔵元に通い酒造りのお話を聞き、お酒の声を聞くこと。お客様の御注文に合ったお酒を選ぶこと。利酒師はキキ手であり、キキ耳をもっていなければなりません。
Current List
●‘07年の小旅

◆ふるさとの酒
●その1-花泉 磐乃井 純米吟醸
●その2―盛岡への小旅

●その3-宮古へ
●その4-じゃじゃ麺といえば!盛岡の旅だぁ!
●その5-端麗とコクがうまく調和した“関山・純米吟醸”
●その6ー南部美人・特別純米酒
●その7ー廣喜 活性生原酒 純米にごり南部初雪生原酒
●その8-“浜娘・吟醸酒”
●その9-水沢「くくり雛」の季節
●その10-桜の季節―大館→弘前への小旅
●その11-秋田美人かラーメンか
最終回
 わたくし、本日も未熟者です


◆元旦恒例!!ひとり小(ちい)旅

●その1
●その2
●その3
●その4
●その5

◆奥州屋お江戸にのぼる
 カップ酒探検!

●その1
 塩釜編

●その2
 花のお江戸の夜はレモンハートで

●その3〈最終編〉
 ああ、波乱万丈のワンカップ探検!
 おっと地震だあっ



◆こんな注文!有り?

●クリスマス料理に合う日本酒ってありますか。
●いろいろなお酒があって、どんなお酒を飲んだらよいか、わかりません。
●ワンカップ片手に利酒師は行く
●こんな季節にスキッと飲む日本酒ってありますか?
●暑気払いに手軽で楽しいお料理とお酒ってありますか。
Site Contents
★東北地酒横丁とは?
★酒屋さんのお薦め地酒
★イベント情報
★おらほのはなし
★酒バカが行く!!
さて、きょうは何処でたべようかな
★利酒師キキ手・キキ耳
★「古民家の技」
★若水組 −Report−
★Mr. BIN's column
★蔵元通信 森民酒造本家
★E.C's-Bar MUSIC IS SPLENDID
★酔漢仙臺本草
★モノ・物語
★登米の森から世界へ
 
         
このページのトップへ
 All contents (C) copyright 2004. TOHOKU "SAKE" SIDE STREET. Japan