東北地酒横丁
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2006.07.29(sat)

◆ふるさとの酒
「花泉 磐乃井 純米吟醸 」


 7月5日、この日俺は地酒横丁のお二人さんと、すけぞうで飲んでいた。
「それで、奥州屋さん、今度は岩手の酒の話しを、頼みます!」という注文。ドキッ、痛いところを突かれたぜ!岩手の酒ねぇ…。
 ちょこっとリサーチする必要があるな。
 そんなわけで7月9日、俺は一関に向かった。まあ、自腹なんで経費節約ってなわけで、一関駅構内のみやげもの屋「ぐるっと遊」で購入することにして、往復は高速バスを使うことにした。
 肝心な酒だが、今回は岩手の27蔵のうち、最も南にある花泉町“磐乃井”の純米吟醸・真心(まごころ)にしてみた。



 実は、今から10年前の2月にこの蔵の蔵開放におじゃましたことがあり、その時にこの酒を利いたのだが・・・。何しろ10年前のことだから、いま一度確認ということで買ってみたのだ。
 一言でいってしまえば「さっぱりとした飲み口で、やや辛口」といったところか。日本酒度は推定で+2〜3、酸度1.3〜1.5くらいだろうか。ただ、香りは以前より強く感じられるな。利き猪口に注いだ時点で、うわ立ち香があり口に含むといっそう香りが強くなる。おそらく、使用している米が10年前とは違うのではないか。
 銘柄は特定できないが山田錦ではないことだけは確かだと思う。香りに上品な鋭さが感じられないのだ。もちろん飯米でもないだろう。美山錦のような気もするが、ここ数年岩手が力を入れている酒造好適米の“吟ぎんが”かも?
早い話し、蔵元に問い合わせるのが一番なのだが…まぁ、いいか。ちなみに精米歩合は50%。とにかく、10年前とは酒質は格段にアップしていることは確かだ。
 ぜひ機会があったら飲んでほしいお酒だ。
 もちろんこの酒だけではなく山田錦を40%に磨いた大吟醸や、トヨニシキを60%精米した特別純米酒磐乃井ブラック、同じくトヨニシキ65%精米の本醸造生貯蔵酒(300ml)などもおすすめである。
 杜氏は今もかわらず、南部杜氏の菅原儀八氏である。一度、蔵開放の時に話しをしたことがあるが、温厚な人柄が伝わってくるようだった。
 というわけで、今回は磐乃井酒造の真心を取り上げてみたわけだが、もちろん岩手にはまだまだいい酒が沢山あるので、これからも奥州屋流に取り上げて行こうと思っている。
何回続くかは約束できないんですが。
 一応、次は盛岡あたりに行こうと思っており、またひとついい酒を何かみつけて来ようと考えている。とりあえず今回はこれにて。
                        21代 奥州屋

 
Profeel
利酒師奥州屋さんのお話を連載します。 利酒とは酒の香り、味、出来を利きわけること。蔵元に通い酒造りのお話を聞き、お酒の声を聞くこと。お客様の御注文に合ったお酒を選ぶこと。利酒師はキキ手であり、キキ耳をもっていなければなりません。
Current List
●‘07年の小旅

◆ふるさとの酒
●その1-花泉 磐乃井 純米吟醸
●その2―盛岡への小旅

●その3-宮古へ
●その4-じゃじゃ麺といえば!盛岡の旅だぁ!
●その5-端麗とコクがうまく調和した“関山・純米吟醸”
●その6ー南部美人・特別純米酒
●その7ー廣喜 活性生原酒 純米にごり南部初雪生原酒
●その8-“浜娘・吟醸酒”
●その9-水沢「くくり雛」の季節
●その10-桜の季節―大館→弘前への小旅
●その11-秋田美人かラーメンか
最終回
 わたくし、本日も未熟者です


◆元旦恒例!!ひとり小(ちい)旅

●その1
●その2
●その3
●その4
●その5

◆奥州屋お江戸にのぼる
 カップ酒探検!

●その1
 塩釜編

●その2
 花のお江戸の夜はレモンハートで

●その3〈最終編〉
 ああ、波乱万丈のワンカップ探検!
 おっと地震だあっ



◆こんな注文!有り?

●クリスマス料理に合う日本酒ってありますか。
●いろいろなお酒があって、どんなお酒を飲んだらよいか、わかりません。
●ワンカップ片手に利酒師は行く
●こんな季節にスキッと飲む日本酒ってありますか?
●暑気払いに手軽で楽しいお料理とお酒ってありますか。
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