東北地酒横丁
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2006.09.02(sat)

◆ふるさとの酒-その2
 盛岡への小旅

 海の日である。と、言われても最近の祝日はあまりピンとこないのだ。ハッピーマンデーだかなんだか知らないが、祝日は本来あるべきところにあってほしいかなっと。
 さて、今回は盛岡へ行ってみた。相変わらず俺の旅は「できるだけチープシックに」が身上なので、仙台⇔盛岡(往復)で交通費は5400円也(キセルではないよ)。もちろんJR(電車)だ。
 朝寝坊したおかげで小牛田(こごた)行きの電車に乗るはめになったが、久々にボックスシート付きの車両だったのでラッキー!まずは、お決まりのビールで乾杯だ。小牛田で乗り換えの待ち時間を利用して、三番ホームをチェックといくか。まだまだ俺はカップ酒を忘れちゃいないぜ。で、そのカップ酒はっと、あらら・・・。月桂冠カップですか。昔はね、宮城の地酒「黄金澤のMy cup(普通酒)」があったもんさ。ついでに、立ち喰いのそば屋までなくなっているじゃないかぁ〜。チェッ、仕方ないから一番搾りと古川名物「パパ好み」で勘弁してやるか。


(結局、飲みたいだけなんだろ!)
 ちなみにローカルな話だが、「パパ好み」とは「でん六ミックス」みたいな菓子だ。あっ「でん六」も全国区じゃないかも。山形でした。う〜ん「ブルボンの味ごのみ」ならわかるかな?まぁ、そんなところだ。
 とか言っている間に。2回目の乗り換え駅の一関到着。
「関山しぼりたて生、冷たいのね!」とか言って買ったわりには飲んだのは帰りの電車だった。(もちろんその頃には、ぬるかった!)
まもなく平泉というところで時刻は12時30分。あまり腹は減っていないが、昼めしを喰うか喰わないかで迷ったあげく、平泉で途中下車して奥州屋が子供の頃から食べていた冷風麺(冷やし中華)を食べ、盛岡へ向かった。



14時少し前、盛岡到着。まずまずの天気だ。まずは「ぐるっと遊・盛岡駅店」で、カップ酒をチェックしてみた。岩手は北上の「上撰喜久盛・鬼剣舞(おにけんばい)オニカップ」を15年ぶりに購入。そしてなんと、一関の「世嬉の一・特別純米吟おとめ」を発見!地元でも見かけたことがないぞ。おそらく、このところのカップ酒ブームにのっての登場かと思うが、もちろん買ってみた。
ところで本日のお酒は「わしの尾・純米酒 雪の鼓」。



初めから大吟醸にしないのが奥州屋流。この蔵の酒で、初めて口にしたのも、本醸造のカップ酒だった。低価格でこれほどうまい酒を提供するとは、この蔵は只者ではないと思った。それから去年の秋口に、飲み友達の石川くんが土産で買ってきてくれた「蔵の舞」という、この蔵の純米吟醸もうまかった。なんでも蔵のある町の数軒の酒屋が蔵に頼んで造ってもらっている酒で、めったに町の外に出ることがないらしい。俺の好きな湿った麹の香りがする、おだやかな純米吟醸だった。それで「雪の鼓」の味わいだが、ひと口含んだ途端「おっ!岩手の酒だな」と思った。「なんだよ、それ」って思うだろうが、俺にとってのスタンダード岩手の酒のタイプなのだ。香りは穏やか。しいて言うなら・・・。あくまで俺流で言うならば、冷や飯のにおいか・・・。すみません、一応これでも利き酒師です。
それで酒質はというと、推定で日本酒度はプラス5〜6はあるかな。酸度もかなり高そうな感じで、1.4以上はあるかなと。とにかく、今どきこんなに辛く感じた酒も珍しいな。使っている米はトヨニシキか。最近は「吟おとめ」でも本醸造や純米酒を造っているようだが、この味わいと香りはおそらくトヨニシキだと思うのだ。
この「雪の鼓」は、酒そのもので楽しむよりは何か肴とやるのがいいだろう。居酒屋にあるようなメニューには、だいたい対応するはずだが・・・。言い方が大雑把で申し訳ない。
ちなみに「雪の鼓」の購入先は、盛岡駅の駅ビル「FESAN」内の「みちのく酒販」だ。この店でもカップ酒を買ったのだが、銘柄は吾妻嶺の普通酒だ。ちなみに吾妻嶺には美山錦を使った純米酒カップもあるのだ。と、まぁこんな感じで今回の任務は完了!か?
ではではビールで乾杯といきますか。
盛岡駅2Fは南口にある「キリンシティ」で、ブラウマイスターをくびぐびと。ところでキリンシティといえば、仙台駅2Fの我が愛しの「キリンシティ仙台駅店」が、この夏の7月3日をもって18年の歴史を閉じた。本当に残念だった。スタッフのみなさん、いつも心からの応対、ありがとうございました。みなさんのことは、これからも忘れませんよ。2Fがなくなっても、これからは今まで以上に「3F新幹線口店」に通います。ねっ、聡美ちゃん!
あっ、すみません。さてビールもまわってきたことだし、そろそろ歩けなくなる前に帰るとするか。とか言って、来るときに買った関山をしっかり飲んだ。

(今回、買ったカップ酒たち)
最後になったが、「わしの尾」の蔵は旧西根町(現八幡平市)にある。盛岡より、だいたい北西の位置にある。とまあ、今回は、これにておしまいっ!
ではまた次回、奥州屋でした。次回は、宮古編。乞うご期待。

 
Profeel
利酒師奥州屋さんのお話を連載します。 利酒とは酒の香り、味、出来を利きわけること。蔵元に通い酒造りのお話を聞き、お酒の声を聞くこと。お客様の御注文に合ったお酒を選ぶこと。利酒師はキキ手であり、キキ耳をもっていなければなりません。
Current List
●‘07年の小旅

◆ふるさとの酒
●その1-花泉 磐乃井 純米吟醸
●その2―盛岡への小旅

●その3-宮古へ
●その4-じゃじゃ麺といえば!盛岡の旅だぁ!
●その5-端麗とコクがうまく調和した“関山・純米吟醸”
●その6ー南部美人・特別純米酒
●その7ー廣喜 活性生原酒 純米にごり南部初雪生原酒
●その8-“浜娘・吟醸酒”
●その9-水沢「くくり雛」の季節
●その10-桜の季節―大館→弘前への小旅
●その11-秋田美人かラーメンか
最終回
 わたくし、本日も未熟者です


◆元旦恒例!!ひとり小(ちい)旅

●その1
●その2
●その3
●その4
●その5

◆奥州屋お江戸にのぼる
 カップ酒探検!

●その1
 塩釜編

●その2
 花のお江戸の夜はレモンハートで

●その3〈最終編〉
 ああ、波乱万丈のワンカップ探検!
 おっと地震だあっ



◆こんな注文!有り?

●クリスマス料理に合う日本酒ってありますか。
●いろいろなお酒があって、どんなお酒を飲んだらよいか、わかりません。
●ワンカップ片手に利酒師は行く
●こんな季節にスキッと飲む日本酒ってありますか?
●暑気払いに手軽で楽しいお料理とお酒ってありますか。
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