東北地酒横丁
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2006.10.12(thu)

◆ふるさとの酒-その3
 宮古へ

 去年の今日、俺はお江戸へ上っていた。今年は夏休みの日程がなかなか決まらず、華の都行きは断念し、浜の宮古(岩手)行きを決定したのだった。まあ、盆ということだし、“浄土ヶ浜”でも観てくっかな?みたいな乗りで出掛けてみたのだ。が、しかし・・・。先週ギックリ腰をやったのと、持病がチト気になるところだが、とりあえず酒でも飲めばなんとかなるか・・・も。そんな訳で7時51分、平泉駅を出発。では、カンパーイ!(ビールです)。本日の天気はと言うと、いまいちパットしない空模様ではあるが、晴れ男の俺様を天が味方しないわけがない(?)のだ!とか言って、最初の乗換え駅の花巻に着いても相変わらず空は、なんだかなぁ〜。

乗り換えの時間まで、駅のNEWDAYSでカップ酒のチェック。前回購入の、北上は鬼剣舞オニカップを発見した。地元の酒ではないが良しとするか。9:12、次の乗り換え駅の釜石へ向う。この釜石線は愛称を“銀河ドリームライン”と言う、ロマンチックなネーミングなのだ。ところで、電車の中はと言うと、夏休みとあってものすごい混雑だ。まいったな、腰が痛いッーのに・・・。と、もう一度辺りを見回すと、窓際の席がひとつ空いているじぁないですか。ラッキー!それでは本日2本目といきますか。カンパ〜イ!宮城は古川の“宮寒梅純米吟醸”だ!去年の暮れに仙台駅で出会って買っておいたものだが、やっとのお披露目となった。

電車が土沢を過ぎたころから、日が射しはじめ、青空が顔を出した。 “ワサビエール”でおなじみの、宮守ブロイハウスを過ぎ、遠野に着いたとたん、乗客のほとんどが降りてしまった。 さすが“民話のふるさと”窓からの景色は、あちこちにホップ畑が見えている。遠野は岩手でも有数のホップの産地で、あの季節限定、キリン一番搾り・毬花(まりばな)にも使われたことがあるのだ。ちなみに今年も、“一番搾り・とれたてホップ”と称して遠野産100%のホップを使った、プレミアム一番搾りを、限られた店で楽しむことができるのだ。
仙台では、駅3Fのキリンシティ新幹線口店などで、10月26日より樽生限定20本!用意してお待ちしております!とのことだった。ね、望さん!あ、これまた失礼いたしました。
 ところで、座りっぱなしだったため、腰が痛くなってきた。どれとばかりに、腰のストレッチ体操をしたその時だった。俺のMEGAMI3号が(リハビリを兼ねて連れてきた)またしても落下した・・・。とりあえずシャッターは切れるからいいか。
 11:10分釜石で山田線に乗り換えて、いざ宮古へ。天気は夏本番の快晴だ!11:41分大槌駅。この駅から、“ひょっこりひょうたん島”のモデルになった蓬來島は徒歩で30分だ。そして、井上ひさしつながりで、次は吉里吉里だ。

ちなみに次の浪板海岸駅は、目前が海水浴場となっているのだ。そして、12:45宮古到着。

あの、あなたを撮ってませんから!そしていざ、浄土が浜へGo!あらら・・・。ちょっとイメージ違うわねぇ・・・。昭和の海水浴場って感じ。
冬にくるべきだったかしら・・・。
 次のバスが来るまで1時間だと。とんでもない。今来たバスでまた、宮古駅へ戻った。
 さて、そろそろ昼めしか。俺の上司の後輩の実家のラーメン屋がこの町にあるということだが、名前も場所も聞いていなかったので、あえなく断念。適当にぶらついていたら、“宮古市魚菜市場”なるものを発見!その中にあった“味鮮”で、海鮮丼(2.000円也)と生ビールを堪能したのだ。いゃあ〜、イクラなんて、プリプリで口の中で、ハジケルのなんの・・・。
 でも、俺はイクラは嫌いなんだ。食事の後に市場を探検していたら・・・。なんと、本日の酒、“千両男山・特別純米酒”を発見だぁ。まぁ、あせらずともさっき駅前にあった酒屋で買えばいいやと思い市場を出た。これが失敗だったのだ。あえて名前は出さないが、本当に酒のことわかってますか?って聞きたくなるね。不本意ではあるが、その酒屋で一応、“千両男山・銀河の流れ”
(純米酒)つうのを買ってみた。市場にあったのとは違う酒だが、原料米が、“吟ぎんが”というのが気になったからだ。ネーミングはいかにも、観光用的みたいな感じなんだが、利いてみたらこれがなかなかなのだ。何度も言ってきたが、“吟ぎんが”は、どちらかと言うと、吟醸向きなんだが、俺はむしろ純米を仕込んだほうが味わいがあるような感じがするが、どうだろう。さて、その酒質だが、推定で、日本酒度は+3〜4くらいか。酸度は1.2〜1.3か。アミノ酸度は、う〜ん。わからないな〜。3〜4くらいはあるか・・・な。ちなみに精米歩合は60%だ。味わいは、含み香は、梨またはライチといったところか。場所がら、マグロの赤身、ホヤ酢、塩うに、などと合うんじゃないかと。と、言うわけであらためまして、本日のお酒です!


 さて、今回の任務もそろそろ完了か。
 15:49、宮古発盛岡行き。キハ52148、いかにもこれぞ“山田線”って感じの車両じゃん!いまどき扇風機と、両手で、バチって開ける窓(どんな窓だい)、いいねぇ〜。これぞローカル線の極みだ。

そして、先ほどの酒屋で買っておいた“千両男山カップ” (普通酒)をやりながら、盛岡到着後、いつものキリンシティで、ごくろうさんビールを飲み、一路、平泉を目指したのである。もちろん、缶ビールを飲みながら、である。(完璧なのんだくれだ)
 これで交通費2.200円は安いでしょ!そんなわけで、今回はこれにておしまいっ!ではまた次回まで。お元気で。
               
 二十一代 奥州屋でした。
 
※次回は、ちょこっと、ブレイク盛岡編です。


 
Profeel
利酒師奥州屋さんのお話を連載します。 利酒とは酒の香り、味、出来を利きわけること。蔵元に通い酒造りのお話を聞き、お酒の声を聞くこと。お客様の御注文に合ったお酒を選ぶこと。利酒師はキキ手であり、キキ耳をもっていなければなりません。
Current List
●‘07年の小旅

◆ふるさとの酒
●その1-花泉 磐乃井 純米吟醸
●その2―盛岡への小旅

●その3-宮古へ
●その4-じゃじゃ麺といえば!盛岡の旅だぁ!
●その5-端麗とコクがうまく調和した“関山・純米吟醸”
●その6ー南部美人・特別純米酒
●その7ー廣喜 活性生原酒 純米にごり南部初雪生原酒
●その8-“浜娘・吟醸酒”
●その9-水沢「くくり雛」の季節
●その10-桜の季節―大館→弘前への小旅
●その11-秋田美人かラーメンか
最終回
 わたくし、本日も未熟者です


◆元旦恒例!!ひとり小(ちい)旅

●その1
●その2
●その3
●その4
●その5

◆奥州屋お江戸にのぼる
 カップ酒探検!

●その1
 塩釜編

●その2
 花のお江戸の夜はレモンハートで

●その3〈最終編〉
 ああ、波乱万丈のワンカップ探検!
 おっと地震だあっ



◆こんな注文!有り?

●クリスマス料理に合う日本酒ってありますか。
●いろいろなお酒があって、どんなお酒を飲んだらよいか、わかりません。
●ワンカップ片手に利酒師は行く
●こんな季節にスキッと飲む日本酒ってありますか?
●暑気払いに手軽で楽しいお料理とお酒ってありますか。
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