東北地酒横丁
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登米の森から世界へ
 
2006.09.01(fly)

広葉樹と竹林と能舞台で

Ben Kenp Concert 8月27日(日) 登米町森舞台
 地酒横丁でお伝えしているBen Kempコンサートツアー。宮城県での第1弾は登米市登米町で開催されました。
 8月27日、快晴の登米。夏の熱気が、夕暮れとともに秋の涼風に洗い流されるころ、能舞台に登場したのは地元「岡谷地南部神楽保存会」のみなさま。中世から伝わる法印神楽、そして南部領で行われてきた山伏神楽の様式を取り入れながら継承されてきたのが「南部神楽」です。観て驚いたのは、衣装は全く違うものの岩手県北上市の伝統的民俗芸能、鬼剣舞(おにけんばい)など剣舞に大変良く似た、ダイナミックな舞いだったことです。
 開場17時00分。ですが、お客さまはぱらぱら。主催者である森林組合の方が「登米時間ですよ」とひと言。仙台にも有名な「仙台時間」がありますが予定より15分ほど遅れての開演でした。
 登米町伝統芸能伝承館森舞台は建築家隈研吾氏の設計によるもので登米伝統芸能薪能の専用舞台として建築。施設正面は木のテーパーでブラインドされ、能舞台以外は開放感のあるコンクリートの粋な建物となっています。入り口では椎茸、竹炭など森林組合特産品とBen Kempのアルバム「パパトゥ・ロード」が並び、いい雰囲気です。都会のコンサートホールやライブハウスとはひと味もふた味も違う、このあったかさがいいですね。
 気が付けば正面桟敷席はお客さまで埋まり、第一部開始。岡谷地南部神楽に引き続きBen KempとKOYU SUZUKIグループの登場です。
 Ben Kemp/ギターとボーカル
 KOYU SUZUKI/ベースギター
 尾形ミツル/フルート
 Taro/パーカッション
広葉樹と竹林につつまれた木造の能舞台にしっくり溶け込むエレクトリックサウンド。こう表現するとなにか奇異な印象をもたれるかもしれませんが、Benの声、歌がこの会場にとてもマッチし、どこにも違和感を感じなかったというのが本音です。
 写真を撮りながらの鑑賞で、今回かがり火は焚かれず舞台のフェイスライトだけだったので、ほとんど手ぶれ写真になってしまいましたが、何となく雰囲気だけは分かっていただけるのではないでしょうか。
 一息つくため、施設の外に出て一服。流れ出てくる音に耳を傾けると、森の木々から音楽が沸き上がってくるような錯覚をおぼえました。
 休憩をはさんで第2部は岡谷地南部神楽とBen Kempグループのコラボレーションです。前日、たった一回だけの音合わせ。さて、どうなる!と思う間もなく和太鼓の激しいリズムが刻まれ、舞手二人がせりだし刀を手にして神楽を舞う。そこにBen グループの巧みな即興演奏が流れこんで行きます。
 パーカッションのTaroくんは「最初、リズムがつかめなっかったんですが、だんだん解ってきたらもう最高だった」と。前日、音合わせでの話しです。
 もともとうねるようなしかも一旦掴んでしまえば、単純なリズムの繰り返しとなる神楽囃子にベース、フルート、ギター、パーカッションが反応し、陶酔のセッションが続きます。主催者側責任者は「いや〜、いつ終わるのかと思ってしまったほど」と感嘆の言葉。
 桟敷席や袖側の縁台席を埋めたお客さんはみじろぎもせず、すこし前のめりぎみにこの音楽に聞き入っておられました。こうしてあっという間に2時間のコンサートが終了。翌日は森林組合さんの案内で登米の森を見学しました。100年の森ではBenの一人コンサートが急遽催され、即興で一曲歌を披露。
「♪何かを変える、何かが変わる、この森から・・・」という歌詞だったのでは?。これにて登米コンサートはすべて完結しました。
 今月9月は、仙台で2回公演があります。ぜひ、Ben Kemp & KOYU SUZUKIグループの演奏を観に来てくださいね。
◆写真をクリックすると大きな画像でご覧いただけます◆
森舞台楽屋
森舞台ステージ
(1)森舞台楽屋
(2)森舞台ステージ
森舞台と客席
岡谷地南部神楽
(3)森舞台と客席
(4)岡谷地南部神楽
熱唱
熱唱
(5)熱唱
(6)熱唱
竹林と能舞台
神楽とコラボ
(7)竹林と能舞台
(8)神楽とコラボ
神楽 vs Ben
神楽とコラボ
(9)神楽 vs Ben
(10)神楽とコラボ
客席と夕闇
(11)客席と夕闇
(12)100年の森で歌う


 
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